東金図書館で借りた一冊の本には、7年前(2011年)から心の中でもやもやしていたものを、一掃してくれることが書かれていました。 タイトルは「地元経済を創りなおす」(枝廣 淳子)、地域の、地域による、地域のための経済を、どのようにすれば実現できるのか、理論だけでなく、具体的な事例を挙げて紹介しています。 ずっと手元に置いておきたくなってしまったので、思わず購入してしまいました。
私の歳になれば、皆似たことを考えるようになるのは自然のことのように思います。 似たことを考えているのに結果が異なるのは、具体的にどのような取り組みがなされたかの違いによるものではないかと考えられます。
本書で紹介されている英国の町トットネスでは、
「このままではいけない」という危機感と、「自分たちの地域はこうありたい」というビジョンを共有する人々が、自分たちの地域に関する「客観的なデータや見通しを示す報告書」を共通の基盤として、「継続的に新規プロジェクトや起業を育み支援する場」と、「定期的に事業アイデアを発表して、地域のプロジェクトとしていく発射台」を有機的に組み合わせて、「レジリエンス(回復力、復元力)に富んだ新しい地域経済」を創造しているそうです。
ここで、私の背筋にゾクッとする感覚が走った本書の一節をご紹介します。
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トットネスには、きちんとした組織があるわけでもなく、体制が定まっているわけでもありません。 トランジション・タウン・トットネスの事務局は本当に小さいもので、数人のパートタイムスタッフが主にコーディネータ役として働いているだけです。 ピラミッド型の組織があるわけでもなく、全体の目標や枠組みがしっかり決まっているわけではありません。 それなのに、次から次へと「リ・ローカライゼーション(再地域化)」に向けて町や住民を動かしていく重要なプロジェクトが生み出され、展開していることに驚きました。
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これこそが、私が長年夢に描いてきた自己組織化社会の実例に他なりません。 私が初めて自己組織化社会の実例に触れたのは、CERN(欧州原子核研究機構)でした。 今から20年以上も前のことです。
当時、私は自己組織化ロボットに興味を魅かれ、いずれは自然界で起きているような自己組織化された社会が出現すると考えていました。 自己組織化とはいっても、完全に無秩序な状態(カオス)から、それが生じないことは知られています。 問題は、自己組織化に必要な条件を明確にできないことではないかと思います。
さて、この続きは別の機会に譲ることにして、折角学んだ知識を無駄にすることなく、次の実践に繋げていきたいと思います。
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