2020年12月12日土曜日

九十九里町手記(163)

 前回お話しした、つくも学遊館で開催される講座「親子ではじめる『マイコンからAIまで』」ですが、残念ながら現時点で希望者がお一人もいらっしゃらないので、このままの状況が続けば、本講座は中止ということになります。

令和2年度開催の講座を紹介した回覧は、つくも学遊館から自治会を通じて各家庭に届いているとは思いますが、回覧板をご覧頂けなかった方や、自治会に参加されていない方の目には触れていない可能性があります。

そこで、今の私ができる範囲のことをしようと、町内3つの小学校と1つの中学校に対して、本講座を紹介したパンフレットを20部ずつ配布しました。 また、数少ない知人に頼み、知り合いの方にお話し頂けるようにお願いしました。 本講座を用意して頂いたつくも学遊館の方には申し訳ありませんが、後は事の成り行きを見守るしかありません。

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人の流れが「都市一局集中」か「地方分散」のどちらかとなり、一旦どちらかが選択された後は、再び他方へ戻ることはないというのがAIの予想でしたが、2025年頃と予想された分岐点が、新型コロナウイルスの影響により、思いもよらない方向へ加速するとは、現在のAIにも予測できなかったようです。

現代社会(経済社会)で生活するためには、(社会)情報が不可欠です。 インターネットとそれに接続される情報機器(パソコンやスマートフォン)は、現代社会で生活するために必要な、生活基盤の一つになっていると言っても過言ではないと思います。

そのような状況の中で、一つの物語を考えてみることにしましょう。
ある地方では、どの家庭でもインターネットが利用できるようになってはいるものの、経済的な理由でインターネットに接続できない家庭が多くありました(情報機器を購入できない、インターネット利用料金を支払えないなど)。

その一方で、経済的に余裕のある一部の家庭では、コロナ禍の影響により、インターネットを利用した在宅勤務にトランジションしていました。

そのような中、上記の家庭に変化が起こります。 いずれは新型コロナウイルスもインフルエンザウイルスと同様の広がりをもつものになると予想されるので、山中教授が言うようにウイルスとの共生社会が始まるでしょう。
ということになれば、特に都市部でウイルス感染症のリスクが高いということもなくなり(地方にも都市部と同程度のリスクが存在するようになる)、生活という面で考えれば、地方に比べて都市部に利があることは間違いありません。

それに加えて、都市部ではウイルスとの共生社会を念頭に置いた、新しい居住空間の提供がはじまりつつあります。 在宅勤務でもストレスが貯まらない住環境と、社会資源に容易にアクセスできる社会環境を兼ね備えた新しい都市部の姿が浮かび上がります。 そして、その頃の地方には何が残されているのでしょうか。

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ゼロ(すべてを失ってしまうこと)になる前に、何かできることはないのでしょうか。 刹那的な人生を送るだけでなく、次の世代に引き継ぐことのできる何かを、考えながら余生を送ることができたらと思いませんか?

トランジション・タウン 九十九里町は、「地域の、地域による、地域のための経済」を、新しく創りなおすための運動です。


2020年11月29日日曜日

九十九里町手記(162)

 つくも学遊館で、例年の講座が再開されることになりました。

新型コロナ感染症の影響で、昨年は予定していた講座が中止になりましたが、先月の終盤頃につくも学遊館の職員の方から講座再開のお話しを頂きました。

今回は期間が短い(令和3年1月~3月)ので、昨年作成した講座の内容をすべてお話しすることが難しくなりました。 そこで、途中をとばしてマイコンとAIについてのみ、掻い摘んでお話ししようと考えています。

12月に入りますと、広報や地区の回覧板でお知らせがあると思いますが、こちらのブログをご覧頂く方がいらっしゃるかも知れないので、以下に講座の詳細をお知らせしたいと思います。

【講座の名前】 :親子ではじめる「マイコンからAIまで」

【募集人数】  :7組(14名)

【場所】    :つくも学遊館 会議室

【開催日】   :令和3年1月~3月の第1, 第3土曜日、午前10:00~11:30(90分)、全5回

【必要なもの】 :筆記用具、USBメモリ、ノートパソコン(お持ちの方)

【お問い合わせ】:つくも学遊館、電話:70-3601

※ 最少催行人員は2組(4名)程度を考えていますが、最終的な判断は町役場の方で行われるので、状況により本講座が開催されない場合があります。

余談ですが「親子ではじめる」としているのは、小学生くらいのお子さんとそのお母さんを対象にしているからです。 勿論、お母さんでなくてお父さんでも構いませんし、お二人で参加して頂いても構いません。

また、お友達同士で参加したいという方でも結構ですが、成人の方お一人で参加をご希望の方は、つくも学遊館までお問い合わせ下さい。

なお、本講座の開催が決定した場合は、初日(令和3年1月16日、午前10:00~11:30)にガイダンスを行います。 本講座に出席する場合は、事前に体温測定を行い、体調に異常がないことを確認した上で、必ずマスクを着用して下さい。


2020年11月19日木曜日

九十九里町手記(161)

 「生活支援体制整備事業」という言葉を聞いたことがありますか? 聞いたことはないとおっしゃる方にも、知っておいて頂きたい言葉があります。

それは「ちどりの風」という言葉です。

「ちどりの風」は、高齢者の方々が、重度な要介護状態となっても、できる限り住み慣れた地域で、人生の最後まで尊厳をもって自分らしい生活を送ることができる社会の実現に向けて、その一翼を担う九十九里町の「協議体」に与えられた愛称(ニックネーム)です。

地域住民に身近な存在である市町村が中心となり、ボランティア、NPO、民間企業、社会福祉法人、協同組合等の多様な事業主体による重層的な生活支援・介護予防サービスの提供体制を構築する必要があることから、「生活支援体制整備事業」を活用し、「生活支援コーディネータ(地域支え合い推進員)」と「協議体」を全国の市町村全域と日常生活圏域に設置し、地域資源の開発やネットワークを構築することにより、重層的な生活支援や介護予防の取り組みが動き出しました。

この動きは、生活支援や介護予防に留まらす、いずれは生活全般に及ぶことでしょう。 ですから、今のうちに若い世代の方々にも耳を傾けて頂きたいと思います。

「生活支援コーディネータ」って何?、「協議体」って何?とおっしゃる方は、是非「ちどりの里」にお立ち寄り下さい。 「ちどりの里」は、高齢者の介護予防に関する拠点となる施設(地域包括支援センターがここにあります)ですが、若い世代の方々にもご利用頂けるのではないでしょうか。

老いることは分かっていても、それを現実のものとして認識するためには、それなりの時間が必要です。 でも、人生の諸先輩方に教えを乞い、その教えを自らの老いとして認識を深めることは可能だと思います。

こちらのブログをご覧頂いたこの機会に、ご自身の人生を今一度見つめ直してみませんか?

「ちどりの風」のWebページを、有志の方々(Aさん、Rさん)が中心となりご用意下さいました。

 https://goto99.jp/

住民の方々のご意見・ご感想をお待ちしています。


2020年10月24日土曜日

九十九里町手記(160)

 今回は、以前読んだ本の内容を走り書きしたメモの中から、一つだけご紹介したいと思います(メモを処分する代わりに、こちらに備忘録として残しておきます)。

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「私たちは、世界をあるがままに見ているのではなく、自分たちの生活を通してしか見ていない」

今すぐ答えを探さないで下さい。 あなたは未だ答えを自ら生きていないのですから、今答えが与えられることはありません。

すべてを経験することが大切なのです。 今は問いを生きる必要があります。 そうすれば、遠いいつの日か、徐々に知らず知らず答えを経験している自分に気づくことでしょう。

「変えられないものを受け入れる平静を、変えるべきものを変える勇気を、そしてそれらを見分ける英知を与えたまえ」


1. 心配ごとの〇〇%は起こりそうにないこと

2. 心配ごとの△△%はもう変えられな過去の出来事

3. 心配ごとの□□%は人々のどうでも良かった意見

4. 心配ごとの◇◇%は解決済みの問題

本当に注目しなければならない問題は、わずか数%だった。

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2020年8月30日日曜日

九十九里町手記(159)

 今回は、トランジション・タウン 九十九里町の裏話を、少しだけお話ししようと思います。

2018年12月にトランジション・タウン 九十九里町を立ち上げてから、新型コロナウイルスの影響により各種イベントの開催が中止されるまでの間、定期的にトランジションに関する学習会を開催してきました。 結果、この学習会を通じて、トランジションに対する私の理解も大きく変わりました。 その私の理解が変わった要因の一つに妻の存在があります。

私は、学習会を開催する前に用意した資料の内容を、予め彼女に話をしてみました。 当初は、彼女もトランジションとはどのようなものか知りませんし、興味もないわけですから、反応は素っ気ないものでした。

ところが、最近になってようやく彼女もトランジションの意味がわかってきたようです。 これには昨年の台風や新型コロナウイルスが少なからず影響を与えていると思いますが、この先トランジションの考え方は、より重要な意味をもつのではないかと思います。

さて、身近にいる人にでさえ、その意味を伝えるためには少なからぬ時間が必要になります。 ましてや、遠くにいる人やはじめて会う人にその意味を伝えるのは容易なことではないでしょう。 それでも、邂逅の出会いを胸に、今後もトランジション活動に取り組んでいきたいと考えています。

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来月(9月)は、27日(日)の14:00からZoomミーティングを利用したオンラインミーティングを予定します。

詳しいことは、トランジション・タウン 九十九里町( http://tt.tsukumo.mydns.jp )のWebサイトをご覧下さい。

以下に、ミーディングに参加するための情報を記しておきます。

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トピック: 人 天空 の Zoom ミーティング

時間: 2020年9月27日 02:00 PM 大阪、札幌、東京

Zoomミーティングに参加する

https://us04web.zoom.us/j/74921111488?pwd=NytwZmx2ZmQ5cFd2WmdwU21MWDh0Zz09

ミーティングID: 749 2111 1488

パスコード: 7qvsbf


2020年8月14日金曜日

九十九里町手記(158)

前回のブログを読み返してみると、組み込みコンピュータ向けのウェビナーを開催してみたいと書いていましたが、ウェビナーのことは頭の中からすっかり抜け落ちていました。

年齢を重ねると、もの忘れが多くなってきますが、終戦の記録が刻まれたときが近づくある日、某テレビ局の番組を見ていたときに、ふと伝承という言葉が胸に浮かびました。 言葉の意味からすれば、口承の方が近いかも知れませんが、いずれにしても、如何にすれば私の外にある情報を私の中にある情報と同質のものと見なすことができるのだろうかということです。

書物やインターネットを通じて得た情報と、例えば口承により得た情報とを比べて、あなたならどちらの情報がより身近に感じられますか? 恐らく、この辺りに人間社会の限界があるのではないでしょうか。
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話は変わりますが、私の中にある情報を仮にプライベートメモリ(私的記憶)と呼ぶならば、私の外にある情報はパブリックメモリ(公的記憶)だと思いますが、Webで調べたところパブリックメモリ(国民の集合的記憶:キャロル・グラック、1993)、グローバルメモリ、ナショナルメモリなどの言葉は、(細かな違いを抜きにして)既に存在していることがわかりました。

でも、私の胸に浮かんだイメージでは、どちらも同質の情報(記憶)として認識されなければならないように感じたので、ここでは私の外にある情報をソーシャルメモリ(社会的記憶)と呼ぶことにします。 ただし、ソーシャルメモリという言葉は、「不倫~愛と背徳の脳科学~」(中野信子著)で紹介されているようで、それは脳内ホルモンのオキシトシン(幸せホルモン)と深く関係する脳の活動部位を指すそうです。

ソーシャルメモリは、以前会ったことがある人を認識する能力と関係し、人間関係の形成を速めるので、ある個体を別の個体よりも好むように仕向け、絆や愛着をつくる働きをするということでした。
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色々と考えた末に、私の中にある情報(記憶)と同質(区別ができないという意味)と捉えることのできる私の外にある情報(記憶)のことを、エクステンショナルメモリ(外延的記憶)と呼ぶことにします。

私の外にある戦争の情報や原発事故の情報を、自身のエクステンショナルメモリとするためには、少なからぬ時間と労力を必要とすることから、容易なことではないことがわかります。
よく「情報の共有」という言葉を耳にしますが、理想の情報共有の形は、SFに登場するような直接脳と脳を接続する方法以外にないように思えます。

2020年6月25日木曜日

九十九里町手記(157)

CrowPi2なるものの存在を知りました。 どうやらKICKSTARTERと呼ばれるクラウドファンディングを利用して製作された商品のようですが、A versatile STEAM education laptop based on Raspberry(Raspberryベースの多目的なSTEAM教育ラップトップ)と説明されています。

※ ここでSTEAMとは、米国に本社を置くValve Corporationにより開発・運営が行われているデジタルコンテンツ配信サイトのことを指します。

はじめてRaspberry Piを購入したときから、もう6~7年は経っているので、最近のRaspberry Piはどうなっているのか気になり、調べてみました。 最新版のRaspberry Piは、CPUにARM Cortex-A72アーキテクチャ(64-bit)を採用したクロック1.5GHzのBCM2711(Broadcom)を搭載し、メモリは最大のもので8GBです(Raspberry Pi4 ModelB/8GBで、価格は1万円ほど)。

製品は違いますが、私が使っているPixel 3a(Google)は、Snapdragon 670(Qualcomm) を搭載しています。 ここにも、同じARM Cortex-A72アーキテクチャが採用されています(Pixel 3aが搭載しているメモリは4GB)。

CPUの動作クロックを見ただけで、性能を単純に比較することはできませんが、メインメモリは現在私が使用しているパソコンの2倍の容量があります。 昔、インテルの8080 CPU(実物はNECのコピー品)を1万円で購入して感激していたことを思うと、唯々驚くばかりです。

もしも必要な機材を揃えることができたら、その時にはRaspberry Piなどの組み込みコンピュータ向けのウェビナーを開催してみたいと思います。

2020年6月23日火曜日

九十九里町手記(156)

皆さんの記憶の中で、福島第一原子力発電所の事故により、飛散した放射性物質のことは風化してしまっているでしょうか。

正直申し上げて、「原発のウソ」(小出 裕章著)を手に取るまでは、私の頭の中からこの放射性物質のことはすっかり影を潜めていました。 新型コロナウイルスの件で、今はそちらまで気が回らないといったこともあるのでしょうが、先の事故で飛散した放射性物質が消えてなくなってしまった訳ではありません。

当時のブログを読み返してみても、閑居に設置した簡易放射線計の数値はありませんでした。 恐らく、公式に測定した値ではないので、ブログに書くことを控えたのではないかと思います。

当時使用していた簡易放射線計は、現在でも閑居で稼働しています。 すでに10年近くの歳月が流れているので、使用されているGM管(ガイガーミュラー管)の性能もそれなりに劣化しているものと思われますが、現在の数値は、2011年6月頃の数値とほぼ同じ値を示しています(事故前の平常時のおよそ4倍)。

この簡易放射線計は、インターネットを通じて、ある計測サイトに測定値を定期的に送る仕組みになっていたのですが、肝心の計測サイトは、かなり前に閉じられてしまったため、「放射線量の推移」がわからなくなってしまいました。
更に、九十九里町における放射線量の測定も、平成30年10月を最後に実施されなくなっているようです(この時点で、町内の放射線量は概ね0.05μSv/hとなっており、事故前の平常時のおよそ2倍です)。

今更、増加してしまった放射線量をどうのこうの言っても始まらないとおっしゃる方もいらっしゃると思います。 ただ、放射線量の推移を監視・記録することで、福島第一原子力発電所で起きた異変を間接的に知ることができるのも事実です。

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ここまでで、私が何をお話ししたいのか、ご理解頂けた方はいらっしゃいますか? もしいらっしゃいましたら、私は直接お会いしてお話ししたいと思います。
「素性のわからない人物とは連絡をとりたくない」とおっしゃる方は、一度「ちどりの里」(九十九里町作田1681番地、0475-76-6706)へおでかけになりませんか? 私は週に1回だけ「ちどりの里」で管理の仕事をしているので、その場にいらっしゃる方に「週に1回だけ管理の仕事をしている人物はどのような人物か?」とお尋ねになってみて下さい。

2020年6月21日日曜日

九十九里町手記(155)

九十九里町には、「つくも学遊館」という公共施設があります。

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現在、注目を集めている生涯学習。
みなさんに多様な学習の機会を提供する『世代を超えた交流の場』がつくも学遊館です。
健康で生きがいのある生活を送っていただくため、それぞれ用途に合わせて、研修、会議、調理実習等に利用できます。
また、メディアサロンでは無料でビデオおよびCD鑑賞が利用でき、学習にも利用できます。
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昨年でしたか、当のメディアサロンの一角に、交換本のコーナーが設けられましたが、最近このコーナーで、「原発のウソ」(小出 裕章著)という本を見つけました。 様々な想いが頭の中に浮かんできて、お借りしようかどうしようか迷いましたが、どうしても我慢ができずに手に取って持ち帰りました。

私の手元にこの本がある間は、他の方の目に触れることはないのですから、多くの方に読んで欲しいと考えてこの本を提供なさった方のことを思うと、この本が再び交換本コーナーに帰るその日まで、この本が読者の皆さんに伝えたかったことを、ブログの場を通じて少しでもお伝えしたくなりました。

私がこのブログを書き始めたのは、2009年3月21日でした。 当初は、インターネットを利用して町についての情報交換を行おうと考えたからでしたが、その後の2011年3月11日に起きた福島第一原子力発電所の事故が切っ掛けとなり、次の世代を生きる人々のために、私ができることをしておこうという考えに変わっていきました。

新型コロナウイルスの問題で新しい生活様式が求められる今、このタイミングで本書に出会ったことは、単なる偶然とは思えません。新型コロナウイルスと放射線のどちらも、知覚できないという点では同じです。 そして、どちらも完全になくなることはありません。

しかし、両者の間には大きな違いがあります。 新型コロナウイルスは私たちが作りだしたものではありませんが、原子力発電所は「私たち」が作り出したものだということです。 ですから、福島第一原子力発電所の事故により、飛散した放射性物質(放射線を出す物質)の問題は、私たちが(個々のレベルの範囲で)解決を図らなければなりません。

私は、以下の著者の発言に同感を覚えます。 著者の許諾なしに引用することをご容赦下さい。

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私の結論はこうです。
どんな汚染でも生じてしまった以上は拒否してはいけない。「汚染されている事実」をごまかさずに明らかにさせたうえで、野菜でも魚でもちゃんと流通させるべきだということ。そして「子どもと妊婦にはできるだけ安全と分かっているものを食べさせよう。汚染されたものは、放射線に対して鈍感になっている大人や高齢者が食べよう」ということです。
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「被害を福島の人たちだけに押し付けてはならない」
私は、40年間、危険な原発を止めようと努力してきました。しかし、止めることはできませんでした。その責任が私にはあります。皆さんは「原子力のことなんて何も知らなかった」「自分には何の責任もない」「安全だと言ってきた政府と電力会社が悪い」と思うかもしれません。しかし、だまされた人にはだまされた人なりの責任があります。もちろん政府や電力会社の責任は重大ですが、今日まで原発を容認してきた責任というものが私たち大人にはある。

それに、都市部の人たちは圧倒的な人口を経済力を背景に、これまで過疎地に危険な施設を押し付けて”豊かな生活”を謳歌してきたのです。被害を福島の人たちだけに押し付けてはならない。

マスコミは「暫定基準値を下回っているから大丈夫」としか言いませんが、基準値以下だから安全だということは絶対にありません。なぜ消費者に分かるように、一つ一つの食品についての「汚染度」を表示しないのでしょうか。汚染度を表示しさえすれば、個々人が自分の判断で「食べるか食べないか」を決めることができます。自分の命にかかわる基準を他人に決めてもらう今のやり方は、根本的に間違っています。

大事なのは、「自分の被曝を容認するかしないかは、自分で決める」ということです。
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※ 本書は、2011年6月1日に初版が発行されています。

2020年6月8日月曜日

九十九里町手記(154)

前回、菜の花について触れましたが、私のところで勝手に芽を出したのは、元々は小松菜の種として売られていたものが実を結んだものです。

Webで調べたところ、小松菜はアブラナの変種であり、主に葉や茎を食用にするとありました。  小松菜も、採らずにそのままにしておくと蕾から黄色い花が咲きます。 花が咲く前の蕾の状態で、茎の柔らかいところから摘み取り、電子レンジなどで調理すると、美味しくいただくことができます。

同じアブラナ属(アブラナ科アブラナ属)にブロッコリーがあります。 今年は、ブロッコリーも育てていますが、青虫の猛攻を受けて見るも無残な姿を晒しています。 途中で蒔いた小松菜も、穴だらけの状態です。 こうなることは薄々感じていたことでしたが、何かよい手立てはないものでしょうか(以前に、水耕栽培を試して上手くいったことがあります)。 加えて、一向に土壌の状態が改善しない(砂漠のような状態)という悩みも抱えています。

例えば、刈り取った菜の花を堆肥に変えることができれば、循環型の家庭菜園が楽しめるかも知れません(コンポスターを使ってみようかと考えたことはありますが、実際に試したことはありません)。

コンポスターには菌床(有機質土壌改良材)を使用する場合があるので、それらを地域で供給できるようになるとよいのではないかと思いました。

2020年4月17日金曜日

九十九里町手記(153)

新型コロナウイルスによる感染症が広がる中、日々の生活にも様々な影響が現れています。 そのような状況の中、盛りを過ぎた菜の花を見ていて、ふっと菜の花プロジェクトのことを思い出しました。

昨年、閑居の端に畳一枚ほどのスペースを作り、そこに小松菜の種を撒いておいたのです
が、大雨の影響で種が流れてしまい、芽が出ませんでした。

ところが今年になって、あちらこちらの勝手な場所に芽が出て、あっという間に菜の花畑
に変わってしまいました。 お陰様で、今年は好物の菜花を沢山いただくことができまし
た。

ところで、そんな菜の花を見ていて一つ気付いたことがあります。 それは、菜の花の周
りに他の雑草が少ないことです。 恐らく数の論理なのでしょうが、同じことを他の雑草
に悩まされている場所で試してみたいと思いました。

幸いなことに、菜の花は一つの株から沢山の種を採ることができるので、一面を菜の花畑
にすることは難しくなさそうです。 もう暫くして菜の花の種が収穫できたら、その種を
来年の早い時期に撒いてみようと思います。


2020年3月11日水曜日

九十九里町手記(152)

新型コロナウイルスの影響に目を奪われていましたが、気付けば「あの日」から9年も経っていたのですね。

このブログを書き始めたのは、「あの日」のことがきっかけになったことは以前にもお話ししたと思いますが、過去の記憶を何らかの形で、次の世代を担う方々に伝えていくことの必要性を改めて感じています。

還暦を過ぎたら後は余生、何かを成し遂げようとか、余計なことには手を出さず、残された時間を好きなことをやりながら静かに過ごそうと考えていたのですが、「トランジション」を通じて、あちらの町では「トランジション」の流れが生まれているのに、何故こちらの町では何事も起きないのだろうということが気になり、今では、どのようにして次の世代を担う方々に「トランジション」の考え方を伝えればよいのか、思いを巡らせる日々を過ごしています。

図らずも、テレビ放送で紹介されていた福島県の漁師さんが、同じようなことをおっしゃっていたことが印象的でした。

科学技術は、私たちの生活を豊かなものにする反面、使い方によっては私たちの生活を破壊するものにもなり得ます。 いずれを選択するにしても、リスクを伴わない選択肢はないと思います。
そのリスクを正しく認識し、悔いのない未来に繋げていきたいと考えています。

2020年1月1日水曜日

九十九里町手記(151)

謹賀新年
一年の計は元旦にありということで、本年の計画を立ててみることにしました。

【トランジション・タウン 九十九里町】
九十九里町にトランジション運動を広めようと心に決めてから、昨年の12月で1年が過ぎました。 「トランジション・タウン」という言葉は、恐らく数人の方の頭の片隅に残ったのではないかと思います。 けれど、「トランジション・タウン」という言葉が喧伝されるようになるためには、もう少し多くの方々と「トランジション・タウン」について話し合う必要があります。

★ 残念ながら、昨年末に考えていた中学校で新しいクラブ活動を立ち上げるという構想は、現在の教育機関による制約があるようで、断念せざるを得ません(既存のクラブ活動でさえ、縮小する方向で検討されているそうです)。 とは言え、最も大きな理由は「個人的」な活動(認知されていない活動)を学校に持ち込むことはできないということのようです。 これはある意味当然のことであり、「個人的」であっても「組織的」であっても、認知されていない活動や運動を安易に受け入れることはできないと思います。

ならば(看板に頼らず)、受け入れるための明確なルールを用意すれば良いと思うのですが、「前例がないから」という何処にでもありそうな決まり文句が聞こえてきます。
そこで、「前例がないならばつくれば良い」ということで、新しいルールを決めた上で、中学生の皆さんに「トランジション・タウン」のご紹介をしたいと考えています(基本は、トランジション運動なるものがこの世にあるということを皆さんに知って頂くことであり、そこから先は有志の方々にお任せすることになります)。

☆ 一方、トランジション・タウン 九十九里町 学習会(旧勉強会)は、今までと同じ1回/月のペースで開催します。 現在の仕事の都合により、毎回同じ日に開催することはできませんが、なるべく早い時期に、「トランジション・タウン 九十九里町 ブログサーバー」(http://tt.tsukumo.mydns.jp)でご案内するようにしたいと思います(こちらは、トランジションに興味のある方や、実際にトランジション運動を進めて行きたいと考える有志の方々を対象とします)。

【自由大学 九十九里町】
こちらは、「知のリコノミー・プロジェクト」に位置付けられる、純粋に学びを求める人たちによる学びの場づくりです。 有志で構成される学術創生員(知のコーディネータ)が、学びのネタを発掘し、適任と考えられる方を講師としてお招きして学びの場を設定します。

☆ 構想自体は以前からありましたが、今年は初めての「学びの場」を、つくも学遊館で開いてみようと考えています。 とは言っても、こちらも関係機関の制約がありますから、どのようになるのかやってみないとわかりません。 つくも学遊館で実現できない場合は、有志の方の力をお借りすることも考えています。

【ステップエクササイズ】
☆ 昨年末から、ちどりの里でステップエクササイズを始めました。 ただ、一般的なステップエクササイズと異なり、ステップ台は使いません。 ですから、シルバー世代の方々にも不安なくご参加頂けます。

本年3月までの予定は、隔週第2, 第4金曜日の10:30から11:30までの1時間です(1月だけは、初回が9日木曜日に変わります)。
参加費無料、事前予約は必要ありません。 当日は必要なものをご用意頂き、直接会場(ちどりの里)へお越しください。
必要なもの:タオル、すべり難いソックス、動きやすい服装、水分、(運動後の体を冷やさないための上着)